1987年生 ● 新宿シューレ ● シューレスタッフ ● 不登校=中1〜 ● シューレ在籍=13歳〜21歳
ライブやイベントを楽しんだ
完全に不登校になったのが中1の最初です。中学校は、クラスの雰囲気が嫌だったかな?と。
シューレに行ってみようと思ったのは、すでに妹が会員だったからで、最初見学に行ってから1年半ぐらいは入会せず家でマイペースにやっていました。結局、シューレには中2で入り、21歳までいたから、7年半いたことになりますね。
入会してからすぐに東京シューレ15周年祭がありがんばちゃったこともあり、その反動でなんか辛くなってシューレに半年くらい行かれなくなった時があります。その間が一番辛かったかもしれません。
でもしばらくして、週に1回とか2回とかのペースで顔を出し始めました。その後の中3で進路をどうしようかと思ったけれど、何も探さず、自分では全然思い浮かばなかったです。
そのさらに先のことも、自分がどう生きていきたいかも思いつかなくて、なんとなくシューレに残っているつもりでした。
高等部になって東京シューレの説明会で自分の話をし始めたり、ギターを始めたのがこの頃です。ギターを始めたのは、自分が変わりたいみたいな? なんか一つやれること増えたらいいなと思ったから。そのあとバンドを組み始めたり、夕方ワンフロアでガンガンバンドの練習やってたなぁ。
その後もシューレ20周年祭があって手伝ったり参加していたけど、なんか物足りなく、自分たちのやりたい事がもっとやりたくなってきて、その年の12月に「(仮)フェス」というフェスティバルをやろう!ってことになりました。
「カリフェス」は2階がライブハウスで、防音設備の設営では、試行錯誤の連続だったけど、ライブに出ない人もいろいろ手伝ってくれて、「カリフェス」は楽しくできました。その後も色んなイベントを企画して失敗したりして、その経験を踏まえての「パリコレ」になります!
家族の事でもシューレ自体もいろんな事があった時期だったけれど、このイベントは今思い出してもすごい。ロッカーをステージ台にしようとするバカさ加減(笑)。すごいのは、ある物でどうにかしようとするみんなの熱意だよね。買おうとかじゃなくて。お茶飲んでる時には、いつも何か話しあっていた! この頃は、とにかく活動的でした。
落ち着いてゆっくり考えた時期
その後、新宿シューレは再編され2階のみになります。振り返ると、落ち着いてゆっくり楽しめたってのはやっぱりこの頃かな。自分が20歳になっていたのもあるかもしれないけど、自分の気持ちに素直でいられたというか、落ち着いていられました。今考えるとこの時期は自分にとって重要です。よりポジティブになれたし、自分の中のエネルギーの元にもなっている気がする。この時期がなかったら、今の自分はないだろうなって思ったりします。
そして退会。その後、柏の葉シューレを含めいろんなバイトをしたり実家の花屋をしたりしていました。だけど、これから先を考え直していた時に、やっぱりフリースクールと関わりたいって思って、ちょうど柏の葉シューレが流山に引っ越す年で、スタッフの移動もあったりして、結果として今の自分が望む形で関わらせてもらいました。
花屋の時代にシューレのОB・ОGの仲間と始めた「ふとうこうカフェ」(不登校経験者が経験談を発信したり、町のイベントで1日フリースクールを開く活動)も今の自分には丁度いいなって思えています。
今は、シューレで子どもたちと過ごしたり、不登校の経験談を聞いたり、親の方の話を聞いたりいろんなことを経験しながら、子どもたちにとって安心して過ごせる居場所をつくっていきたいなぁって思っています。
振り返ってみると、良いことも悪いことも自分にとって必要なことが起きてるんだなって思えるし、花屋さんやってた時間も無駄にしたなとかやんなきゃよかったなって思わないし。今の自分を自分で選んで生きてる感じです。